1: 以下、名無しで筋肉速報がお送りします 2020/02/29(土) 12:11:58.93 ID:maJr8TIi9
学生時代からボディービルダー、パワーリフティングの選手として活躍、日本ボディビル選手権大会で優勝もした。
NHKの人気番組「みんなで筋肉体操」に出演する谷本道哉・近畿大学准教授は弟子の一人で、石井教授は筋トレブームの火付け役的な存在だ。
深刻ながんも克服した“筋肉博士”に筋トレ効果などについて聞いた。
「筋肉は裏切らない。加齢とともに筋肉はどんどん落ちる。しかし、筋トレをすれば、努力の分だけ成果が出る。
90代でも筋肉は増えるというデータもある。高齢者は体力が年々落ちるが、逆に向上するケースもある。
筋トレはモチベーションアップにもつながる」と石井教授は強調する。
現在64歳になる筋肉博士が、筋トレ効果に目覚めたのは都内の名門進学校、暁星高校1年生の夏だった。
■筋トレはまる、ボディービル大会で優勝
夏期講習などで勉強も忙しかったが、夏休みに自主トレを敢行した。腕立て伏せや懸垂、プールで毎日のように泳ぎ、規則正しい生活を心がけると、一夏で体つきが見違えるほど変わった。
筋肉を鍛えることに興味を持ち、東大に入学するや、当時は珍しかったボディビル&ウェイトリフティング部に入った。
いきなり80キロのベンチプレスを上げ、先輩たちをどよめかせた。半年後には関東学生選手権の新人戦で優勝してしまう。
東大の理科2類から理学部生物学科に進学、競技者と研究者の両輪で筋肉研究に乗り出した。
博士課程に進む一方で、日本ボディビル選手権大会に挑み、1981年に優勝。翌82年にはIFBBアジアボディビル選手権大会90キログラム以下級で優勝して話題になった。
英国のオックスフォード大学留学後、35歳から東大の駒場キャンパスで筋トレの仕組みや効果に関しての研究に本格的に取り組み、「筋肉博士」と呼ばれるようになった。
実は1980年代ぐらいまでは筋トレはマニアックなトレーニング方法で健康増進にいいとは見なされなかった。
むしろボディービルで筋肉を増やせば、動脈硬化が進み血圧上昇につながるとマイナスイメージだったが、
「それは誤解でした。筋肉増強剤などドラッグを使用することが血圧上昇の原因ということが後に分かった」という。
90年代になると風向きが変わった。少子高齢化が急速に進むなか、「健康寿命を保つには筋肉の維持・増強が不可欠という認識が高まった。
高齢者になると、やはり足腰の筋肉がどんどん衰え、立ったり、歩くことがしんどくなったり、転倒して寝たきりになる主因になる」。
腕や肩など上半身の筋肉は30歳から80歳までに30%程度減少するが、足腰を支える下半身の太ももやお尻の筋肉は同50年間で、50%程度も減少するという。
■体温や脳の機能も維持 隠れた筋肉の効果
しかも筋肉の減少は、さらにカラダに深刻な影響を及ぼすことが分かってきた。
「筋肉は運動器ととらえられてきたが、体温維持のストーブのような健康を保つ上で重要な役割を果たしている。
例えば筋肉が増えれば、糖をたくさん取り込むので、糖尿病予防につながることも分かった」と語る。
脳機能を維持する役割も果たしているという研究も進む。「マイオカイン」と総称される筋肉をよく動かすことで筋肉そのものから分泌される物質があるが、
ラットを使った実験で、脳に作用して神経細胞を増加させたり、減少を防いだりする効果を認められたという。高齢者の認知症予防につながる可能性もあるわけだ。
しかし、ボディービルダーのようなに筋トレをがんばりすぎるとカラダの負担が重くなり、健康を損ねる遠因にもなりかねない。
「競技者は勝つために無理をするし、手段を選ばない。私も肩とかいろんなところにガタがきている」という。
実は3年前、61歳のときに突如大病に襲われた。悪性リンパ腫が発症、ステージ4の末期がんだった。
「仕事が忙しくて頑張りすぎた。夜2時、3時に寝て睡眠時間は5時間ぐらい。健康を過信していた」。
1カ月間の無菌室での抗がん剤投与など半年間のつらい治療が続いた。
「危ういところだった。体力的に大丈夫か」と心配になったが何とか耐えた。自らの幹細胞も移植して、病を克服した。
体重は80キロから61キロまで減った。蓄えた筋肉がすっかり落ちたが、現在は77キロまで戻った。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200227-00000002-nikkeisty-hlth
2/27(木) 7:47配信
https://article-image-ix.nikkei.com/https%3A%2F%2Fimgix-proxy.n8s.jp%2FDSXZZO5502171030012020000000.jpg
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Source: 筋肉速報
「筋肉は裏切らない」でがんも克服 石井直方東大教授